感想と考察っぽいなにか。
1ページ目、マヒトのモノローグ
「虎杖は自らの命を顧みない」
「外的な縛りは夏油に止められている」
マヒト(呪霊)側の最終目的は「両面宿儺を仲間にすること」です。
しかし、現在主導権を握っているのは基本的には虎杖であるためその上下関係を逆転させることがプレ目的になります。それが「縛りを科す」という言葉で表されています。
「虎杖は自らの命を顧みない」というのは、虎杖自身を窮地に追い詰めたとしても自らを助けるために邪悪な宿儺に主導権を渡さないということでしょう。このコマにはいつかの特級と戦った後、心臓を宿儺にえぐられた虎杖が戻ってきた過去のシーンがはめられています。
つづく「外的な縛り」についてですがこれがちょっと不明です。「内と外」が何を表しているのか現時点では断定できません。そのまえに綴られている「人質による」というフレーズから推測するに、[虎杖⇔宿儺]が"内"、[虎杖&宿儺⇔それ以外]が"外"なんじゃないかと思います。「〇〇を殺されたくなければ、宿儺に主導権を渡せ!!」みたいなことですかね?ここまではいいんですが、これが夏油に止められている理由はさらにわかりません。そもそも、人質による縛りはかなり弱そうです。
ということで、マヒトが出した結論が「虎杖が自ら主導権を渡すような状況を作る」ということになります。前話で順平君をつかったのはそういうことでしょう。「順平を元に戻す代わりに主導権を渡す」縛りです。しかし、マヒトも言ってるようにこれはあくまで本筋ではありません。「虎杖が力不足なのを痛感させ、宿儺に主導権を渡させる」のが目的のようです。
この辺、以前宿儺vs伏黒戦のときの「倒すのは無理だから宿儺に心臓を治させる」みたいな単純目的でない戦闘みたいで面白いです。
このあとマヒトは対虎杖は相性が致命的に悪く「より殺すためのインスピレーションを」と言っていますが…殺す気はないでしょ!?まあ、あくまで殺しに行くポーズをとらないと虎杖が保守的になってしまう可能性があるからなんでしょうが。
(マヒトさん、戦闘になると変顔ばっかりになるのは(作者の)故意なんだろうか…)
・宿儺のスタンス
宿儺ってたしか現存した人間でしたよね?呪霊だったら「呪霊は群れない」みたいなことをどっかで見た気がしますが、それと別に宿儺はマヒト達のような呪霊に対してはどのような立ち位置をとるのかが気になります。
・戦闘の顛末
さて、ナナミンが加勢に来ましたが一人だけでしょうか?逆にマヒトも一人だけとは限りませんが。呪霊サイドは虎杖を殺せないので、今までマヒトだけで戦ってましたが他の加勢に関してはそうもいかないでしょう。マヒトが一人であれば、撤退も考えられます。しかし、ナナミンは以前マヒトを生れたての呪霊と評し、早期に祓う必要があると考えています。このまま虎杖・ナナミンvsマヒトの構図でいくならば、最悪ナナミンがマヒトに殺され、虎杖が宿儺に…という最悪の展開も考えられます。
メタ的にいえば、マヒトはまだ退場する段階ではないとおもうので健闘したとしても長期の再起不能状態にするのが関の山な気がします。一方ナナミンは、メタ的には序盤に殺される師匠役にピッタリはまってしまっているのが。。。(鬼滅の炎柱みたいな)
とはいえ、伊地知さんが一度虎杖を止めていることから呪術師サイドに連絡は回っているはずなので他の加勢を期待したいです。(そうならないように呪霊サイドが各地で騒ぎを起こしている可能性が描写されていますが)
以下関係ない雑感。
本当は今下書きで、呪術廻戦が2巻まででたので気になる部分まとめをしていたのですが順序が逆転して唐突な記事になってしまいました。
本当に読んでいて、ストーリーに対するいろんなことを考えられるいいマンガだと思いますので皆さんもぜひご一読を。